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クリニック通信

令和5年5月1日

徐々に春めいて参りました。

昨今では季節が大味になったように想います。あっという間に寒くなり、あっという間に暑くなる、そんな季節替わりをするようになったのは、地球温暖化の影響か、はたまた自身の変化なのか、そんなことを考えるようになりました。

今年もふと振り返ると三分の一が経過し、5月に突入しています。ゴールデンウィークは皆さんのご予定は如何でしょう。新型コロナウィルスも社会的には落ち着きつつあり、今年のゴールデンウィークの海外への旅行者の数は、昨年度と比較すると20倍にもなるそうです。しかしながら、新型コロナウィルス自体が消滅したわけではありませんので、油断は禁物です。

さて、皆さんの中で4月から大きく環境が変化した方はいらっしゃいますでしょうか。今回のテーマは『5月病』です。新入生や新入社員がかかりやすい「五月病」と言えば、ゴールデンウィーク明けに起こりやすい症状としてよく知られています。最近は研修期間を長く取る企業が増えてきたことなどから、時期がずれて「六月病」などと呼ばれることもあります。

いずれの場合も気分が落ち込んで憂鬱になり、気力ややる気がわかず、食欲がなくなったり何をしても楽しめなくなったりするのが特徴です。

五月病は、医学的には「適応障がい」「抑うつ状態」と診断されます。

これは精神的または身体的なストレスや疲れによって心身に大きな負荷がかかり、脳がうまく働かなくなった状態です。

ストレスというとネガティブな原因を想像してしまいがちですが、志望校への進学や昇進など、ポジティブな変化であってもストレスの原因となります。

人間は、上記のように置かれている環境に変化があると悪い変化だけでなく良い変化であっても、心身が緊張したり警戒したりする性質があり、この状態が続くと普段よりもエネルギーを消耗してしまうのです。

特に真面目な人や頑張りやさんは、入学・入社の最初から早く慣れようとして余計にエネルギーを消耗したり、疲れていても自分を抑えて頑張ってしまいがちです。このような人はストレスをどんどん溜め込めこんでしまい、五月病になりやすくなってしまいます。

五月病にならないために、以下のようなことに気をつけて過ごしましょう。

  • 初めから全てを完璧にこなそうとしない
  • 他人との会話やコミュニケーションをしっかり取る
  • 栄養バランスの取れた食事をする
  • 適度な運動を習慣づける
  • 睡眠の質を上げる
    (寝室の環境を整える、お酒を控える、寝る前にスマホを見ない、朝日を浴びて体内時計をリセットするなどで対策)

忙しくて、なかなか運動や睡眠の時間が取れないという人もいるでしょう。しかし、そういうときこそ、全てを完璧にこなそうとしないことが大切です。また、忙しいときは食事の栄養バランスもおろそかになりやすいですが、栄養が偏ると精神的な不調につながることもあります。主食・主菜・副菜でできるだけたくさんの食材を食べられるようにしましょう。

五月病は、心身に大きなストレスがかかることで起こります。新しい環境下で気合が入る時期ですが、頑張りすぎないように気をつかいながら、適度な運動や友人・家族との交流などで上手に息抜きしていきましょう。

今後も引き続き、「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。何卒よろしくお願いいたします。

医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕

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