茅ヶ崎市 人工透析 血液透析濾過 夜間透析 臨時透析 食事療法 「茅ヶ崎セントラルクリニック」

クリニック通信

平成30年4月1日

 春の日差しが心地よい毎日となり、桜の便りが相次いで届くようになりました。
当法人は、設立から30回目の新年度を迎えます。患者さん・従業員をはじめ、クリニックに関わっていただいている全ての皆様のおかげで今年も無事、新年度を迎えることが出来ました。

 4月は、新しい年度の始まりの月です。「年度」とは、何かの目的のために設定された1年間の区切りであり、主に公共機関の会計年度や学校の学年年度の始まりの日になります。暦における一年の始まりは1月ですが、どうして「会計年度」は4月1日が始まりになったのでしょうか?

 江戸時代には、年度というものがなく、暦通りに年次(1月から12月)で区切られていました。明治になり、財政状況の都合でその都度年度の区切りが変更され、その後、1886年(明治19年)に年度を4月1日から翌年の3月31日にすることが定められました。その理由として、「当時の主要な税収源であった地租を得るにあたり、秋に収穫された米が売却されて得た現金収入から税収を得て、収入をきちんと把握し、予算を執行することを考えると、4月1日を年度始めにするのが合理的だったから」、「当時の覇権国であったイギリス会計年度の区切りが4月1日から翌年の3月31日であったから」という2つの理由があるようです。

 さて、本年度は診療報酬改定の年度でもあります。今回の改定は、「人生100年時代を見据えた社会の実現」、「どこに住んでいても適切な医療・介護を安心して受けられる社会の実現(地域包括ケアシステムの構築)」、「制度の安定性・持続可能性の確保と医療・介護現場の新たな働き方の推進診」を基本認識とし、中央社会保険医療協議会において審議が実施されました。

 今回の改定における透析関連のトピックスとして、オンラインHDFを推進している点が挙げられます。オンラインHDFとは、透析液をそのまま補液として使用するため、ろ過に足される補液量が多くなります。そのため、より多くのろ過をかけることが出来、老廃物も多く取り除くことが出来ます。
透析を長期続けることによって起こる合併症に「アミロイドーシス」があります。これはβ2-ミクログロブリンという物質が関節や骨に沈着して神経を圧迫し、手の親指から中指にかけて痛みやしびれが出現する症例で、ひどくなると手術が必要となります。このアミロイドーシスの原因である「β2-ミクログロブリン」を積極的に取り除き、合併症を予防することが出来るのもオンラインHDFの特徴です。

 当クリニックにおいても、4月よりオンラインHDFを数台導入し、透析治療の幅をもたせ、医療の質の向上に努めてまいります。ご興味のある方は、是非ご相談ください。必要と思われる方には順次対応してまいります。

「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。何卒よろしくお願いいたします。

医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 阿部 重一

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